子どもへの虐待はなぜ起こるのか

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こんにちは。ひろみです。 

 上記のようなツイートをしたのは、コロナのニュースが大々的に放送されている裏側で、自宅にこもることにより、かえって状況が悪くなってしまうことは何かを考え発信したいと思ったことがきっかけです。

 近年、「親が子どもに対して行う虐待」が注目されるようになりました。死亡にいたるような事件もあり、多くのニュースで放送されたため、皆さんにも思い当たる事件があるかと思います。

あたしもニュースでみたことある。大変な内容の事件もあったよね。

 現在、コロナウイルスによる外出自粛、学校の臨時休校などによりいつもよりも子どもと過ごす時間が増えている家庭では、普段と違う生活に子どもがストレスを抱え、親も収入が減少することの不安に加え、ストレスを抱えた子どもと過ごすことにより虐待が発生しやすい状況が考えられます

子どもって何考えてるかわからないから嫌いっていう人もいるわね。子どももストレスを抱えてたら、いつもより反抗的になってしまったり、大声で騒いだりとかもありそうよね。

虐待通報について

 虐待は親としては、教育やしつけのために行っていると意識している方が多く、虐待だと自覚している人はほとんどいません。ですが、第三者から見て行き過ぎたしつけだと思われる言動は、虐待と捉え市町村などに通報することが必要です。その状況を放っておくと、エスカレートしていくことがあり、ニュースで報道されるような事件になることも考えられます。

確かにニュースでもしつけで行っていたと話す人が多いものね。知らない間にエスカレートしてしまったっていうこともあるんだ…。

虐待だと疑って通報したとしても、通報した人の個人情報などは守られます。また、当事者への対応時にも伝えることはありませんので、安心してください。詳しい状況を聞かれることはあるかと思いますが、虐待となっている家族を守るために、疑ったら連絡してください。虐待かどうか判断するのは、市町村ですので責任をとらなくてはいけないかなど、深く抱え込まないでください。

通報すると、通報した人のことを話されそうで不安だったわ。疑いのままで報告しても、市区町村が虐待か調査してくれるし、通報者の情報を守ってくれるのであれば問題ないわね。

 ニュースでよく目にするのは、子どもがどのようなひどい虐待を受けていたのか。親は血も涙もない仕打ちをしていた。というような、親を批判するものが多くみられ、親が虐待をするまでに至るまでの背景には目を向けようとしません。虐待をすることは、確かに悪いことなのですが、親がどうしてそうなったのか、改善する方法は無かったのかを考えて対処していかなければ、こういった事件は解決できませんし、ますます増加していくことが考えられます。

確かに、一つひとつの事件の内容は報道されているけど、親の状況についてはあまり報道されることはないものね。事件のことだけを伝えても、確かに解決にはならないかも。

今回は、虐待はなぜ発生するのかを考えていきたいと思います。

①核家族(両親と子どものみの家族)が増えた

 核家族(両親、子ども)が増えたことにより、親と子どもが接する時間が長くなったことが要因の一つとして考えられます。以前は、テレビ番組で例えると「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」などの3世代家族(祖父母、両親、子ども)で過ごしている家族が多くありました。祖父母や両親が協力し合い、子育てをしていくことで、子どもと向き合う時間が分担できていました。ですが、核家族では常に親と子どもだけで過ごします。ちょっとした買い物に行きたくても、目を離せない子どもがいる場合には一緒に出かける必要があり、親の負担は大きくなってしまいます。これにより、両親に強いストレスがかかり、それを解消しようとする形で虐待にいたってしまう場合が考えられます。

例えば…
 ちびまる子ちゃんが分かりやすいかもしれません。お母さんは娘には厳しく怒る場面があります。ですが、おじいちゃんはとても甘く優しく接してくれていますよね。家族の役割分担ができている家族です。家族の機能がうまく働いています。例えば、お母さんから否定されたとしても、おじいちゃんは信じて子どもを守ってくれています。(信じる内容が良いか悪いかは内容によりますが…)

これはねー。親ってどの家庭でも厳しいかもしれないね。子どものために怒ったりするけど、親心子知らずっていうし。おじいちゃんがいつも救ってくれるのは、ありがたい。私も完全なおじいちゃん子になるかも。

 これが、もし核家族だったとしたら怒られ、否定されることが多くなり、子どもは自分に自信が持てなくなってしまうかもしれません。また、こんな家は嫌だと家でしたくなったり、反抗的になってしまうかもしれません。お父さんがいますが、お母さんに強く言えるような立場ではなく、子どもを守ることは難しいかもしれません。(ちびまる子ちゃんの場合)

 

否定されると悲しくなり、自分なんて何もできないのかもと思うことがあると思います。そのとき、誰か自分を信じて守ってくれるような人がいたら、自信を持て、チャレンジできると思います。もし、失敗したとしても、責めずによく頑張ったとほめてもらうことで「失敗してもいいんだ」と前向きになれ自信を取り戻すことができますよね。ですが、このように対応することがとても難しいのです。

分っていても怒られると辛いものね。私も親に反抗したり、どうして分ってくれないの?とか思ったこともある。ほめてくれることなんてほとんどなかったし。こんな対応されたら確かにうれしくなるわね。

虐待を受ける環境にいた子どもが親になると、自分の子どもにも虐待をする?

虐待の世代間伝達

 子どもの頃に虐待を受けた経験があると、大人になってから子どもに虐待をしてしまうことがあります。これを「世代間伝達」といいます。その結果生じる虐待という問題が世代をこえた連鎖を「世代間連鎖」といいます。
 つまり、虐待を受けたことのある方が、子どもに虐待することを「世代間伝達」。虐待を受けたことのある方が、さらに自分の子どもに虐待することを「世代間連鎖」といいます。虐待を受けたことがあっても、自分の子どもに虐待しなければ、世代間伝達はあっても世代間連鎖はしなかったことになります。

世代間伝達とか世代間連鎖とかよくわからないけど、虐待は虐待を生んでしまう可能性があるということね。

虐待する親には、子どもへの次のような期待や考えのゆがみが見られます。

・良い従順な態度

・迅速な服従

・親の行動に賛同し親を助けることへの子どもの能力を
 無視した高すぎる非現実的な期待

・子どもについての親の知覚のゆがみ

 
 

 これらは、世代間伝達(虐待を受けた方が子どもに虐待すること)によって身についてしまいます。自分の親から求められ、自分自身が行ってきたことを、子どもにも行ってしまうのです。

虐待をされて育ってきた子どもたちの多くは次のような確信を持ちやすくなります。
(確信とは、固く信じて疑わないこと。また、固い信念。)

 

・自分はどうでもいい存在

・人を助けることなどできない

・親友をみつけることなどできない

・ふさわしい異性と付き合うことなどできない

虐待を受けてきた人は、自分がされたことを子どもにも求めてしまうのね。さらに、自分の中で確信を持って自分自身を苦しめてしまう。いや、そう思うことで逆に楽になろうとしているのかも…。

支援を拒否してしまう心理

 行政や児童相談所が支援をするために、訪問などをしても断られることは珍しくありません。対応方法に困り、対応を検討している間に子どもが亡くなってしまったという事件もありました。なぜ、支援を拒否してしまうのかを考えてみます。

 親が子どもへ虐待する恐れがあるため、行政や児童相談所の職員が訪問しても親が支援を拒否することがあります。こういった、虐待を受けた経験のある親たちは、支援者から拒絶され非難されて、見捨てられると思い込んでいる場合があります。これは、過去に人から助けてもらった体験が少なかった環境から、支援をどう求めたらいいのか分らないのです。ですが、心の中では自分自身と葛藤していることもあります。いけないと分かっていても、つい虐待につながっている自分に悩みを抱えています。また、子育ての理解者や協力者がおらず、孤独を抱えている場合もあります。どう接したら良いのか分からず、相談したくても、誰にも頼れない。どこに、どのように相談したらいいのか分かりません。相談したことによって、否定されることに恐怖を感じてしまい相談できないこともあります。本当は心の中で、理解してほしいと考えていますし、今の状況から助け出してほしいと願っているのです。

自分ではどうしようもない、とめられなくて悩んでいるのに否定されたり攻撃されたら…。自分はどうでもいい存在だと思って生きてきた人にとっては、これなら自分が…。なんて考えもでてきちゃうのかも…。

若年出産と世代間連鎖

 10代で出産することを若年出産といいます。10代で出産する母親たちの多くは、虐待などの環境を必死の努力で生き延びてきた体験をしている方が多くいらっしゃいます。しかし、決して全ての方がそのような状況ではありませんので、注意してください。
 初産10代は世代間連鎖する傾向があることが研究で分ってきています。学歴をみると、中学校卒業で修了している方が多くみられます。また、離婚歴が多く、婚姻関係が安定しないという点も一つの特徴です。虐待を受けてきた経験の重症度が高い場合も多く、初産10代の母親から子どもの世代間連鎖を改善するためには、母子保健や地域の十分な支援が必要となります。

十分に勉強ができなかったことで、就職に困ってしまうこともあるかもしれないね。だから、収入面で男性に頼るしかないこともあるのかも…

 10代で出産するという背景には、誰かに必要とされたい、愛されたいという思いが根底にあると考えられます。そのため、男性に求められると自分が必要とされているという感覚になりやすく、関係をもってしまうのではないかと考えられます。この状況にあるときの支援としては、指導的な対応をしてしまっては、逆効果になってしまいます。真に本人を理解し、共感と情緒的な支えを提供して心理的成長を手助けする支援が必要となります。

 虐待された経験のある大人が子どもを虐待する比率は、前述したとおり約3割であり、一般人口における比率の約5倍から6倍になるといわれています。ネグレクト(育児放棄)から子どもへのネグレクトや虐待への世代間伝達、子ども時代の虐待を受けた経験やDVの目撃(例として母親が夫から暴力などを受けるのを見ることなど)と大人になってからのDV被害の強い関係性が示されています。(例として、母親が父親の暴力を受けていた場合、女性は暴力を受けること、男性は女性に暴力をふるうことが当たり前というような間違った考えを持ってしまうことがあります)

いつも見慣れている光景だと、それが当たり前だっていう考えになることって確かにあるよね。例えば、育った環境によって食べ物の違いだったり、風習の違いとかの特徴がある感じかな。

虐待を予防するには

 虐待を受けた経験がある方が世代間連鎖を断ち切り、子どもを安全に養育できるようになるには、

・虐待的でない大人からの情緒的なサポートを子ども時代に受け取る
 こと
ができた経験

・時期や種類を問わず、1年以上の期間の治療

・安定した情緒的に支えになる配偶者

 これらは、虐待環境で学ぶこととは全く違う人間関係を体験する機会になります。この世界は信頼してもいいんだ、自分の人生は大切にする価値があるんだという感覚を得られることが、次世代への虐待の連鎖を予防します

虐待の世代間伝達と解離

 虐待を受けて育った環境下の子どもには、耐え難い出来事を記憶に残さないようにしようとして、「解離」という現象が生じます。虐待を受けた場面の記憶を切り離し、なかったこととして、親からの期待に応えようと、より一層の服従で適応しようとします。

記憶に残しておくと辛いから無意識に消してしまう…。頼れる人がその人だけならなおさら、何とか見捨てられないように必死になるものね。

 過去にひどい虐待を受けた経験を持つ方は、子どもはどうあるべきかについて「非現実的な期待」を持っています。虐待を受けている環境下で自分自身が、感情を抑え、口答えしないことを習得した場合、「子どもはそうあるべきもの」だと確信しています。そのため、自分の子どもの自然な感情表現や自己主張に共感的に対応できません。自分がそうしていたように、そのように対応できるようにさせようとします。なので、子どもと二人きりになると手に負えなくなってしまいます。かつて、「手におえない子ども」だった過去の自分を子どもの中に見てしまいます。虐待を受けていたときの記憶が無意識に思い出され、過去と現在が判別困難な再体験(解離性フラッシュバック)の混乱の中で、かつて自分を虐待した親に自分を「同一化」して子ども「自分自身の化身」を罰してしまうのです。つまり、自分が体験したことをそのまま行ってしまうのです。

虐待を受けて子どもながらに学んだことを、子どもにもそうあるべきだという強い思いがでてきて同じように子どもに怒ったりしてしまうことがあるのね。

 この場合には、子どもと二人きりにならないように、保育園、ホームヘルプ、ショートステイなどの育児支援を十分に活用することが虐待の予防に有効です。また、信頼できる方の協力を得て、子どもと接する時間を減らすことなども有効です。
 解離というのは、なかなか理解が得られないことかもしれませんが、辛すぎる記憶は消してしまおうとする脳の反応なのです。ひどい場合には、「自分自身の化身を罰した」瞬間を後から思い出せないこともあります。
 解離は虐待を受ける環境を子どもが生き延びるための自己防衛として役立ちますが、思春期以降に家族の外に社会生活を広げていくには障害となります。忘れてしまうことにより、周囲から嘘つきと言われ、安定的な対人関係を作れずに孤立し、自立した大人としての社会適応の困難をもたらします。繰り返しになりますが、周囲の地域社会の誰かが事情を理解し、共感と情緒的な支えを提供して心理的成長を手助けしてくれれば、虐待を受ける環境で育った子どもや若者のその後の生活は改善していきます。世代間連鎖を断つための支援とは物質的、経済的、心理的、社会的など多くの関係性があります。

虐待する親を取り締まれば改善するのか?

 「虐待とは虐待する親の問題であるから親を取り締まればいい」ことにしたくなります。親の行動を絶対悪とみなしてしまい、その親の歴史や人間性を無視してはいませんか?これでは、親も犠牲者かもしれないという見方ができなくなってしまいます。虐待という問題が人々に引き起こす強い「嫌悪」があるといわれています。前述したとおり、虐待を受けてきたという環境が、次の世代を虐待するというのは重大なリスクではありますが、それでも虐待が生じるのは3人に1人です。さらに、虐待を減らすためには、地域社会の中で尊重され、守られる体験が次世代の虐待を予防します。虐待の世代間連鎖は、周囲が必要な支援を怠ったことの結果につながってくるのだと、見方を変える必要があります。

 虐待を受けた経験がある親の子育てを「問題視」し、支援ではなく指導や監視の態度で関わるようなことは、「問題を抱えた親」を委縮させてしまいます。また、世間に対して拒否するようになり、孤立に追い込み、そこから虐待が始まってしまう可能性があります。
 子どもを養育する能力の低い親たちを関係者・支援者・地域社会が「指導ではなく支援」していくことが大切です。寄り添い、否定せずに受入れ、一緒に考え、支えていく姿勢が必要です。
 虐待する親たちのだけの問題ではなく地域社会の側にも問題がある、という認識が必要です。(地域社会としては、親の居場所づくり、あいさつ、困ったときに相談に乗れるような環境づくりなど)

まとめ

・子どもと親だけで過ごす時間が長くなると、お互いのストレスに
 より虐待に
つながる可能性がある。

・虐待が起きた場合、親だけを取り締まっても解決につながりにくい

・虐待を受けた子どもが虐待をしてしまうのは、3人に1人といわ
 れているが
適切な支援を行うことで、さらにリスクを避けること
 ができる。

・10代での出産に至るケースでは、虐待が背景に隠れている場合
 がある。
さらに、学歴などの理由で経済的に困ったり、自分自身
 を「どうでもいい存在と思う
確信」から経済的な支援を得るため
 に男性との関係につながることもある。

・家庭でDVなどがあった場合、その状態が当たり前になってしま
 い、DVの被害者
や加害者となってしまうことがある。

・虐待をする親も被害者だったかもしれないという視点をもち、
 誰かが対応してくれるという考えでなく、社会全体が支援して
 いく必要がある。

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