感染症の最も有効な予防方法!?ワクチン(予防接種)で予防できる感染症 

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コロナウイルスの関係で、感染症にみなさんの関心も高まってきています。感染症の予防に有効なのは、「手洗い、マスク、換気」です。ですが、確実に予防できる方法ではありません

感染症に最も有効な予防方法、それは「予防接種」です!

 先日、次のようなツイートをしました。

ワクチンで予防できる病気 

      ウイルス       細菌 
麻疹 公
風疹 公
水痘 公
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
インフルエンザ 一部公
日本脳炎 公
ポリオ 公
A型肝炎
B型肝炎 公
ロタウイルス胃腸炎
ヒトパピローマウイルス感染症 公
狂犬病
黄熱病 
インフルエンザ菌b型(ヒブ)  公
肺炎球菌(小児) 公
肺炎球菌(高齢者) 一部公
結核 公
ジフテリア 公
百日咳 公
破傷風 公
髄膜炎菌
コレラ 

公:公費で受けられる、 一部公:一部を公費で受けられる
予防接種情報:厚生労働省
日本で接種可能なワクチンの種類:国立感染症研究所
 各病気についてのリンクは、病気について分かるリンクを貼ってあります。おおむね厚生労働省のHPへのリンクです。

思っていたよりも、予防接種ってたくさんあるのね!

 このように一覧があると、多いように感じますが感染症は数えきれないほどあるんです。予防接種で予防できる病気は、そのうちのほんの一部です。逆にいうと、たったこれだけしか予防接種がありません
 今回のコロナウイルスの前にもSARSやMARSなどのコロナウイルスによる感染症がありましたが、いまだに有効な予防接種がありません。ですが、上記にある感染症については予防接種を活用することで、最悪の場合は死亡する場合もある感染症から救える命があります

 感染症にどんな種類があるか知りたい方は、リンクをはっておきます。一番まとめられて見やすかったのが、ウィキペディアでしたので参考にしてください。
 また、国が感染症になった人の数を把握するために、医師に「感染症法に基づく医師の届け出のお願い」として、感染症の発生や流行を探知し、まん延を防ぐための対策や、医療従事者・私たち国民へ情報提供する目的で情報を集めいています。そちらもリンクをはっておきます。新型コロナウイルスもして感染症として登録されています。

 感染症:ウィキペディア
 感染症法に基づく医師の届出のお願い:厚生労働省

予防接種が子どものうちに行われる理由とスケジュール

 予防接種は、生まれた子どもに集中的に行われています。小学校低学年くらいまで行う予防接種があるので、受けた記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは、子どものうちに予防接種を受けることで、抗体(病気にならないように働く)を早く作り感染を予防するためです。

なるほど、赤ちゃんのうちに抗体ができちゃえば、その後は感染する危険性は少ないものね。でも、予防接種のスケジュールって大変なんでしょ? 

 乳児期(生まれてから満1歳になるまで)から、適切な予防接種を行うためには、予防接種の予定をしっかりと立てておく必要があります。予防接種は基本的に生後2か月から始まるので、妊娠中からスケジュールを立てておくことをオススメします。ですが、出産の経験がない方や妊娠中の体調管理などで、生まれた後の予防接種のスケジュールを立てることは、なかなか難しいものです。

そんな早くはじまるんだ…。妊娠しているときにも注意しなきゃいけないことがたくさんあるだろうし。自分の体が大きく変化しているとき、なかなか生まれた後の予防接種のことなんて考えられないかも。…

 子どもが予防接種を受けるときに、体調が悪くなったり、熱をだしてしまうと、予防接種を受けられません。そのため、受ける時期がずれ込んでしまうこともあります

 そこで、かかりつけ医を決めておくと、医師や看護師と相談しながら行えるので安心です!子どものかかりつけ医を持つことをオススメします。かかりつけ医があれば、いつもの子どもの様子が分かるため、ちょっと様子がおかしいと感じ受診させたときに、医師の対応もスムーズになるでしょう。そうでないと、1から全て説明しなければなりませんし、説明している間に急変してしまう可能性もあります。子どもは症状が急激に悪化することがあるため注意が必要です。医療は本人(治療を受ける人)の状況が分からないと安易に治療できないものもあります。このことからも。かかりつけ医があると、「いざ」というときに助かります

子どものことを、良く知っているお医者さんがいると確かに安心ね。毎回違う病院だと、子どものことを説明する必要もあるだろうし。何より言葉にするのって難しい…。 

 予防接種は、適切なワクチンを適切な時期に行うことが大切です。予防接種を受けられる時期になったら、忙しく大変な時期かもしれませんが、必ず行うようにしてください。
 繰り返しになりますが、予防接種を受けて予防できるのはほんの1部の感染症です。ですが、その感染症になり後遺症が残ってしまったり、最悪の場合は死亡することもあります。そのようなことにしないようにするためにも、ぜひ予防接種を受けてください。

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 

 子どもの予防接種については、「日本小児科学会」が、適切にワクチンを接種するためのスケジュールを公表しています。気になる方は、リンクを貼っておきますので参考にしてください。また、住んでいる市町村の行政で母子保健を担当する部署に相談すると、お子さんの状況に合わせて予防接種のスケジュールを考えてくれます。かかりつけのお医者さんがいれば、医師と相談しながら予防接種を行うと子どもの体調などを考えて対応してくれますので、安心です。 
 こちらは、スケジュールだけでなく予防接種それぞれに対する日本小児科学会の考え方・注意事項も記載されています。とても分かりやすくまとまっています。出産を控えている方、予防接種に悩んでいる方はぜひご覧ください。(英語版もあります)
予防接種スケジュール:日本小児科学会

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予防接種への家族が抱える不安

 予防接種を受けることの重要性は分っていても、実際に予防接種を受けるとなると不安になってしまうことはありませんか?

予防接種を受けることで、かえって副作用が起きてしまうこともあるんでしょう? 

ワクチンの副反応について

 ・有害事象
 ・副反応

 予防接種は、健康な子どもに行われます。予防接種の安全性には、最大限の配慮が必要です。予防接種の場合は、「副反応」と言われています。「副反応」とは、予防接種と関係のある起こってほしくないことです。
 もう一つ、「有害事象」という言葉があります。あまり聞き慣れない言葉ですよね。これは予防接種後に起こるすべての起こってほしくないことになります。

 「副反応」は、今までのデータから起こりうる「こと」とその「発生する時間」がある程度決まっています。有害事象には、その薬やワクチンとの因果関係が明らかなもの、不明なもの、他の原因によるものをすべて含んでいます。つまり、有害事象の一部に副反応があるのです。 

 副反応の発生時間などについては、厚生労働省から報告書がでていますので参考にリンクをはっておきます。

いろいろな起きてほしくない症状がでてくることを「有害事象」っていうんだ。その中に、副反応も含まれているんだね。やっぱりリスクはあるんだ。

 そうですね。ですが、医療行為において全く何のリスクもないものはありません。薬にも副作用はありますし、手術もリスクがともないます。ですが、それによって病気を予防したり、進行を防いだり。完治させることもできるかもしれないという利益があります
 予防接種による利益は、これまで予防接種をしてきた大人たちが元気に過ごしていることからも効果は絶大です。この利益がリスクを上回っていることは、みなさんがこれらの感染症になっていないということからも、お分かりいただけると思います。リスクとして副反応が起こる確率は、多いものでも0.009%程度となっています。 この数字は、日本小児科学会のパンフレットがあるので、リンクをはっておきます。また、予防接種後に起こっている副反応の報告が厚生労働省にありますので、こちらもリンクをはっておきます。

副反応と有害事象:日本小児科学会
予防接種後副反応報告書集計報告書・予防接種後健康状況調査集計報:厚生労働省
副反応疑い報告制度:厚生労働省

万が一予防接種による健康被害がでてしまったら

予防接種による健康被害がでてしまった場合の救済制度があります。

定期接種等によって、接種を受けた方に何らかの健康被害が発生した場合に、医療費・障害年金等を給付する制度があります。症状をお持ちの方からの申請を受けて、国が設置する審査会(疾病・障害認定審査会)が審査を行っています。

予防接種健康被害救済制度:厚生労働省

予防接種を同時に行うのは安全なの? 

 海外では普段から複数の予防接種を同時に行われています。複数の予防接種を同時に接種しても、それぞれの予防接種は問題なく効果があります。それぞれの予防接種の有害事象・副反応の頻度も上がることはありません。同時接種では、同時に行うワクチンの本数に原則制限がないことが知られているようです。
 国内では同時接種が必要なほど、予防接種が多くないところから始まったため歴史が浅いのです。そして、十分な理解が得られていません。ですが、日本小児学会では、「ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為である」という考え方を発表しています。なので、お父さん、お母さんなど保護者の方には安心して予防接種を子どもに受けさせていただきたいですね。

予防接種を同時に接種できれば、何度も予防接種のために病院に行く手間もかからなくなるよね。なにより、子どもの調子が悪くてうまく予防接種を受けられなかったときに、どんどん延びていくのを防げそうね!

予防接種の方法(皮下注射、筋肉内注射)

予防接種は主に2つの方法で行われています。
・皮下注射
・筋肉内注射 

皮下注射

針を皮膚に対して45度の角度で挿入する方法です。
 ・インフルエンザ
 ・ジフテリア
 ・破傷風
 ・百日咳
 ・水痘(水ぼうそう)
 ・結核(BCG)
 ・日本脳炎
 ・Hib感染症
 ・麻疹(はしか)
 ・風疹
 ・肺炎球菌感染症(小児・高齢者)
 ・ポリオ(急性灰白髄炎)
  など

筋肉内注射

針を皮膚に対して垂直に挿入し、針先を奥深くの筋肉内に入れる方法です。
 ・ヒトパピローマウイルスワクチン
 ・10歳以上のB型肝炎ワクチン
 ・髄膜炎菌ワクチン
  など

ロタウイルスの予防接種については、経口での接種になります。

生ワクチン、不活化ワクチンって? 

生ワクチン

 病原性を弱めたウイルスが入っています。免疫をつける力が優れていますが、まれに感染症と同じ症状がでることがあります。

・麻疹(はしか)
・風疹 
・結核(BCG)
・ムンプス(おたふく風邪)
・ロタウイルス

不活化ワクチン

 不活化ワクチンは不活化(殺した)したウイルスから作られています。免疫をつくるのに必要な成分を取り出して病原性を無くしてつくったものです。

・生ワクチンで掲載したもの以外は、不活化ワクチンになります。

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任意接種のワクチンは接種したほうがいいの?

 予防接種には、行うように規定されている予防接種(予防接種法に規定されているもの)任意で行われる(予防接種法に規定されておらず、個人が費用負担するもの)があります。

そこで、勘違いしやすいのが
 規定されている予防接種はとても重要な予防接種で、任意は特に重要ではないと考えることです。

 病気を予防するために行うために行うのが予防接種です。病気になって苦しんだり、後遺症が残る心配を防げると考えるとどうでしょうか。

任意ワクチンとしては下記の通りです。
・ロタウイルスワクチン 
・ムンプスワクチン
・インフルエンザワクチン
・A型肝炎
・狂犬病
・髄膜炎菌
・黄熱病

 小児の予防接種に関係ある病気について、簡単に説明させていただくと
 ロタウイルスは、急性胃腸炎(主に下痢、嘔吐、発熱)の症状がでる原因ウイルスです。乳幼児では入院が必要となる重度脱水を引き起こします。さらに、急性脳症や多臓器不全などを発症する例もあります。世界中で毎年5歳未満の約50万人の子どもがロタウイルス感染症により死亡していると推測されています。
副反応:初回接種後1週間において、腸重積症(主に多いのは小腸が大腸に入り込んでしまう症状)発生頻度の軽度上昇(乳児2万人~10万人に1例)

 ムンプス(おたふく風邪)は、子どもでは難聴になることがあります。大人になってから感染すると男性の場合では、高熱により睾丸が委縮し、まれに不妊症の原因になってしまいます。もし、このような状態になってしまったら、妊娠することは困難になってしまいます。

 インフルエンザでは死亡者が年間約1万人いるとされています。私の身内では、幼児期のころにインフルエンザで生死の境に立たされた人もいました。何とか回復して、今は元気に過ごしていますが恐ろしい病気です。亡くなってしまったら、命を取り戻すことはできません。

このような、病気を予防できるのが予防接種なのです。

こんな症状があるものだったんだ…。周りで感染している人を見たことないからよく知らなかった…

予防接種はしなくてもいいのでは? 

予防接種により、予防できる病気が増えてくると、周りに感染する人がいないことから予防接種をする意味が分からなくなってきてしまいます。そして、まれに発生する予防接種による副反応や有害事象だけが大きく取り上げられてしまいます。そうなると、予防接種をした方が返って余計な病気を起こしてしまうという考え方です。 

天然痘(黒死病)の話
 皆さん一度は聞いたことがある病気かと思います。その昔、日本には存在しませんでしたが、予防接種(種痘)は行われていたようです。流行したときはかなりの死者が出ました。そのため、世界的な天然痘根絶計画によって、予防接種が開始され1980年にWHOが天然痘の根絶を宣言しています。

 このように、予防接種によって病気にかかる人がいなくなり、人を伝って生きていたウイルスが根絶されているのです。今回のコロナウイルスのように、ウイルスは目で見えません。目で見えないということは、どれだけ「怖いことなのか」というのを改めて実感できたと思います。もし、今回のウイルスで予防接種があったのなら、マスクが無い、ティッシュが無いなど大きな混乱は起きなかったと思いませんか?

 予防接種は、できる限り多くの人が受けることで病気を予防するだけでなく、相手に感染させることもありませんし、病気自体を根絶する力も持っています。ですが、何らかの理由で予防接種ができない人(新生児、乳児、高齢者、免疫が低下してしまっている人、外国人など)を予防接種できる人が守ることができるのです。

 大切な人を守るために、予防接種を受けてもらったり、自分の身を守るためにも予防接種を受けるということが大切です。これこそ、「One for all~All for one」「1人がみんなのために~みんなが1人のために」の精神に通ずるものだと思います。

リスクはあるし痛くて苦手だけど…。でも、予防接種で病気を根絶することもできるなんて!すごいのね!自分の大切な人を守るためにも、自分のためにも予防接種って受けておくことって大切なのね!知らないと怖いけど正しく理解すれば不安も少なくなる!理解することって大切!

まとめ 

 ・予防接種で防げる病気はほんの一部
 ・感染症は、ウイルスと細菌の主に2種類
 ・感染症を予防するために、乳幼児期の早い段階から予防接種を行う。
 ・副反応は、発生する症状と時間がある程度わかっている
 ・予防接種は、皮下注射と筋肉注射の主に2種類
 ・病原体を弱めた生ワクチンと病原体を殺した不活化ワクチンの2種類が使われる
 ・任意で行われている予防接種も行うことが大切
 ・予防接種をして、自分だけでなく大切な人たちを守ることができる

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